こんにちは!
今回は「分数ものさし」をご紹介します。
皆さん、算数できます?
どのくらいできますか?
3ケタ×3ケタできます?
分数はどうですか?
1/3+1/2=?
答えがすぐに出てきますか?
簡単過ぎると思うかもしれませんが、
意外とすぐに出てこない人も多いのではないでしょうか。
特に大人になるにつれて、社会であまり使わない算数を忘れていき、
自分の子どもに聞かれて説明できず逆ギレ・・・なんてなっていませんか?w
はっきり言って私は今小学5年・6年の算数の問題集出されても
ほとんどできない自身があります!w
特に分数とか無理。
仮分数?積分数?ってなっちゃいます。
そんな大人も子どももつまづきやすい分数をわかりやすく
ものさしで表してくれた方がいます!
しかも、発明者は小学5年生!
それではご紹介しましょう。
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目次
分数ものさしの作り方と使い方
小学校の算数で必ず出てきて多くの子どもたちを悩ませる分数。
分数ものさしの作り方
上の画像は少しわかりにくいですが私も自作してみました!
手書きでも簡単に作成できますよ。
分数ものさし作成のポイントを簡単にまとめました。
【ポイント】
- 普通のものさしとしても使いやすい15㎝
- 1/12が基本単位
- 約分関係は縦に並べる
- 12㎝を“1”とする
- 12・6・4・2の5種類の分母を用意
以上のことを注意しながら作成すると、簡単に分数ものさしができます。
ちなみに、私は厚紙で作成しました。
100円ショップに簡単にカッターで切れる
薄いプラスチック製の板などもあるので、
お子さんと一緒に作成に挑戦してもいいかもしれませんね。
分数ものさしの使い方
それでは、気になる分数ものさしの使い方をご紹介していきます。
分数ものさしを使った足し算
最初に出した例題
1/3+1/2=?
これを元に説明していきますね。
皆さんもう答えはでていますか?
はい!答えは5/6
これを分数ものさしを使って計算すると・・・
- 1/3まで線を引く
- つづいて1/2まで線を引く
- 2本の線の長さの合計が1/3+1/2=5/6となり答えは5/6
この分数ものさしのスゴイところはこのように、視覚的に答えが出てくるところです。
つまり見える化されているんですね。
誰でも線を引いてみれば答えが導き出される素敵アイテムです。
分数ものさしを使った引き算
次に引き算です。
上の足し算をみて、なんとなくわかった人もいるかもしれませんね。
今度は1/2-1/3を例にしてみましょう。
- 1/2まで線を引く
- そこから1/3だけ減らす
- 残った線の長さは1/2-1/3=1/6となる
今度は引き算ですから当然線を減らしてあげれば答えが出てきます。
分数ものさしを使ったかけ算
次は分数ものさしを使ったかけ算です。
かけ算は見た目は少し変わりますが、これもやってみるとなるほど!簡単にできます。
画像が少し小さくてすみません。
あと正方形のはずなんですが、どうしても長方形に見えるのは私だけでしょうか・・・w
例題1/3×1/2で説明します。
- 分数ものさしで12㎝(1)×12㎝(1)の正方形を描く。
正方形の面積は「1」となる - 分数ものさしでタテに1/3、ヨコに1/2の線を引く
- 1/3と1/2の面積を塗りつぶす
- 塗りつぶしたところが全体の面積(=1)の何分のいくつになるのかを計算する
答えは1/6
これも見せられれば納得しますが、これは思いつきもしませんでした。
分数ものさしを発明した小5の少年すごいですね!
分数ものさしを使ったわり算
最後にわり算です。
1/2÷1/4を例に説明します。
- それぞれの分数(1/2・1/4)は1/12がいくつなのかを数える。
1/2は1/12が6個
1/4は1/12が3個 - 1/2÷1/4は6÷3と同じ意味になる。つまり答えは「2」
スゴイ発想力ですよね。
私のような頭の固くなった大人には真似できません。
このように小学生でつまづきやすい分数を身近なものさしで見える化してしまう天才少年。
いったいどんな小5の少年がこの分数ものさしを発明したのでしょうか。
発明のきっかけは?
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小5で分数ものさしをつくった天才少年
分数ものさしを発明したのは、2017年現在、
静岡県浜松市の中学1年生、山本賢一朗君。
もともと友達の「分数がわからない」という相談を受けて、
「どうにかして簡単にわかってもらう方法はないかな・・・。」
と、考えていたそうです。
分数ものさしのモトは「素数ものさし」
賢一朗君が考えあぐねていたそんなとき、塾を経営する賢一朗君の
お父さんから一本のものさしをわたされた。
これが、「素数ものさし」だった。
「素数ものさし」とは
京都大学の生協に売られているもので、素数の部分、
つまり、2㎝、3㎝、5㎝、7㎝、11㎝、13㎝、17㎝にしか
目盛りのついていないものさしのこと。
素数を見える化している面白いものさしだ。
この「素数ものさし」を見て賢一朗君はひらめいたそうです。
目盛りの付け方を工夫したものさしで分数を説明できるかも・・・と。
整数に置き換えるというひらき
「12」という数字に着目し、分母が2、3、4、6のぶん数はどれも
分母を12に置き換えて考える事ができるから、足し算や引き算は簡単に
できると考えたそうです。
この考えがすぐに出る時点でスゴイですよね。
夏休みの自由研究として発表し、浜松市の小中学生発明工夫展で優秀賞。
しかしこれだけでは満足せず、かけ算やわり算の説明もできるはず!と
試行錯誤を重ねていきました。
お父さんや分数ものさしに興味を持った静岡大学の塩田淮教授からの
課題やアドバイスをもらいながら改良を進めたそう。
そうして生まれたのが、「分数を整数に置き換える」というアイデアでした。
1/2は1/12が何個あるか?答えは6個。
コレを利用してかけ算やわり算も簡単に表せる、
賢一朗君の満足のいく「分数ものさし」がついに完成しました。
分数の相談を受けてから一年が経っていました。
早速大学がこの分数ものさしを発表したところ、
様々なメディアから取材を受け商品化も決まったそうです。
分数ものさしの購入方法
残念ながら現在楽天やAmazonでは分数ものさしは販売していませんでした。
雑誌「プレジデントファミリー」の11月号で販売予定とありましたが、
付録とは記載がなかったため、購入方法が載っているのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「分数ものさしの作り方と使い方!
小5で分数ものさしを作った天才少年|足し算・かけ算・割り算などをわかりやすく画像で」
をお送りしました。
いやー、世の中にはスゴイひらめきのできる方がいるんですね。
実は天才少年といいつつも、賢一朗君はものすごい努力家なんだそう。
もとからなんでもできる賢い子ではなく、完全に努力と実力で
ここまでの発明にいたったそうです。
これを聞くと余計に尊敬してしまいます。
うちの子もこんな風に育たないかしら・・・w
意外と簡単にできる分数ものさし。
ぜひお子さんと一緒に作ってみてください。
分数の問題を解くのも楽しくなるかもしれませんよ。
それでは、キヨがお送りしました。
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